2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ケチ、治したいなぁ

最近になって発見した事がある。ケチには3つのタイプがあるんじゃないかと。 物やお金を①出すのを渋る、入ってくるものにはあんまり執着しない②入ってくるものに意欲的、使うことも楽しむ③使うのにも収入にも執着する。 ケチとひと口に言ってもタイプが違う…

宙ぶらりん

駅から帰りに乗ったバス。向いの席から2人のご婦人の会話が聞こえた。「猫の餌買いに来たの、1人4個迄やけど安くなってて。最近1匹減って3匹になったわ」「うちも減ったわ。こないだの台風以来顔見せんようになって」「凄い風やったけど、どないしてたんやろ…

昭和なワタクシ

台所で派手なくしゃみを立て続けに2つしたあと、笑い出した私。 夫が隣の茶の間から「どうした?」。「今ね、コショウを瓶に詰め替えてたの」「コショウでくしゃみって、昭和やなぁ~今時漫画でもそんなんないよ」 そんなこと言ったって出るものは出る。コシ…

桜往生

夜通し家を揺さぶった台風は、朝日輝く青空とチグハグな痕跡を至る所に残していた。 道路の端に積もった落ち葉や枝、ひっくり返った原付や自転車、倒れた看板、垂れ下がった電線や幕。どこからかサイレンの音が響いては消える。 近所の桜並木も甚大な被害を…

ダメもとで背伸び、してみようか

憧れだ。花や木の名前を知っているひと。お料理の上手さ。丁寧に洗濯をするひと。ほのかな好い匂いをさせること。アイロンがけが得意なひと。動物に好かれること。それから、…ああキリがない幾らでもある。どれも少し頑張れば手が届きそうに見えるけれど、頑…

紅葉の季節

人を変えることは出来ない、とはよく聞かれる言葉。故意に指図して相手の反発を生み、反対方向へ動かすことは可能かもしれないが。 そうではなく、意図しないところで、自分が人を変えてしまうということがあるのかなと考えるようになった。 それは、夫に私…

寂しさには平気でなく強弱があるだけ

届いてから中二日をおいてようやく手紙を読んだ。 休みで家にいた夫の傍で、なんとなく寝そべってしまったのは自分自身へさりげなさを装いたかったからだろう。だって近頃は手術した足先を持て余すから腹這いになることがなくなっていたから。 封筒から抜き…

父をテーブルの上に投げ出したまま

父が亡くなって24日。まだ24日と言える日数なのに、もっとはるか昔のことのような、初めから何もなかったような。それほどに変わりない毎日を送っている。まだ彼岸への途中の父がさぞびっくりしているだろう、”お前は泣きもしないんだな”と。 父子家庭の、お…

本当はおばちゃんも人見知りなんだよ

子どもの不器用さ、とでもいおうか。 ずっしりと重い買い物袋を肩にバスを降りて、自宅へと歩き始めると、後ろから私の脇を小学1,2年生くらいの男の子が駆けてゆく。その背中は順当に遠ざかる筈だったのに、私を追い越したところで、何かにハッとしたよう…

同じ日はなく・・

今朝は蒸し暑くなかったですか? 祝日の朝6時、世界はまだ空気をかき回す活動が行われていなかったからでしょう、新聞取りに玄関扉を開けたら、濃厚な金木犀の香りに圧倒されました。なんかこう、暖かく湿った香気が重く沈殿してたようでした。 金木犀の香…

雑草かどうかを決めるのは

小さいながら庭のある家に住むのは初めてで、数年たってようやく、伸びた枝がお隣へはみ出さない程度のケアが身についた。 すると、足元に次々に茂る雑草が気になってきた。抜いても抜いても、ひと雨ごとに勢力を増すから、1週間もすれば青々する。 雑草対策…

やはり、メビウスの輪かな

父の四十九日のことで弟から連絡があった。着々と進めてくれている。 感謝。 弟の言葉ではっとした。告別式での事だ。 家族以外に参列下さった方がいたので、弟が喪主挨拶を述べた。父が早くに伴侶に先立たれ、1人で子を育てたこと、自分も子を持ち、父の困…

ミッションコンプリート

亡くなって明日で2週間になるのか。 通夜の読経が流れる中で、遺影の父の表情が晴れやかになっていくのを感じた。『やっと帰れますねん』 そう言っているように見えた。 私は輪廻転生を信じている。人は幾度も、気が遠くなるほども生きて、様々なシチュエー…

本当に家族だけのお葬式

葬儀に来てくれる人がいないのはやはり寂しいことだろうか。 85歳の死。父には元々親戚が少なかった上に、結婚して数年で妻に先立たれ、妻側の親族とは疎遠になっていた。就職時に故郷を離れて久しく、生活に追われ、友人との交流も絶えていた。随分前に仕事…