こんなにも想えるひとと出会えたことを

夫婦げんかは夫婦の数だけ形があるのだろうな。 レアだけど幾組かけんかをしたことがないというご夫婦がいた。正直ねたましく、うらやましい。 わたし達夫婦は結婚するまでけんかをしたことがなかった。ずっとせずに済むかと期待したが、一緒に暮らすように…

だって美味しいんだもの

私個人は大雑把でいいかげんな人間だ。けれど。 「日本人ってやっぱり几帳面で細やかなんだと思う」 しみじみ思ったのだ。 オフィス街にあるカレー店でお昼を食べて出てきたところだった。数年前に夫が入り、美味しかったからと、以来休日に時々私も連れて行…

さくらマジック

時々しか使わない川沿いの道を夫とスクーターに乗って通りかかると、夫が。 「ここの並木、桜だったんだね」 街路樹のソメイヨシノが道の両側で三部咲きになっていて、ふんわりとした薄桃色をまとっていた。 「ほんとだ。普段は何の木だか気に留めないもんね…

言いだせずにいましたが

桜の開花は、我が国の年に一度の大イベントだと思う。 年明け早々から天気予報で開花予想が伝えられ、杉花粉飛散や寒の戻りに強張る人々を励ます。 今年は3月18、19日辺り、例年より早いと言われ、誰もが待ち焦がれている。 だからこそ。 ぎょっとなっ…

姑の靴下とぱんつを

姑が二十年前に、舅が三年前に亡くなって、その時のままに夫の実家は留守宅になっている。どうしたものかと思案しながら手付かずだ。同年代、同様の事情を抱えた皆様はどうしておられるのか。 足が遠のいて気付けば三ヶ月!さすがに気になって、今日は様子を…

今ちょっとメンタルがネガティブ

書きかけたものの、うまく説明できるかしら。 こないだ、同級生の集まりがあったけど行かなかった。 なんで行かないのと夫に訊かれ、気が重くてと答えた。それにしてもなんで気が重いのか、仲のいい面々の集まりだったのに。理由を考えてみた。 五十を過ぎて…

世界が変わるのに

知っているのと知らないのとでは全く違うんだなぁ。 ゆうべTVでドイツの古い町が紹介されていた。普段旅番組は見ないのに少々前のめりで見入った。そこは私が24年前に新婚旅行で、唯一海外旅行で訪れた町だった。現地ガイドさんに連れられて歩いたきりだか…

繰り返し。それは幸せなことだろう

本年もよろしくお願いいたします。 お正月三が日が過ぎようとしている。子もなく、既に親もなく、五十を越えた夫婦二人で、しかし寂しいということはなく、台所に立ち、蒲鉾を切ったり、お煮しめを皿に盛ったりしていると、しみじみと思われてくる、ああ、い…

また一年が過ぎてゆきます

いよいよ大晦日だねと、夫婦二人で言い合うのは、実感がないからかも。 互に親も他界し、お蕎麦とお煮しめと鰤、お善哉を用意する位の規模のお正月ですが、穏やかに迎えられることがありがたいです。 ここでは、愚にもつかぬ呟きを吐かせて頂き、にもかかわ…

楽しかったことなのに泣きたくなる

懐かしいという感情は、なぜ涙腺に働くのだろう。 その界隈は生活圏ではないが、時々訪れたことがあった。昔ながらの商店街。幼い頃、両親は時々ここで買い物をした。私の通った高校が近かったから部活帰りに遊びに行った。だから、今回久しぶりに出向くこと…

微塵の躊躇もいらないのね

今年は空や街路樹、道脇の草花の鮮やかさにハッとすることが多かった気がする。外出を控えたり、マスク着用で視野を狭くしているからだろうか、ふと目に留まる美しさが心に沁み入ってくる。 紅葉の季節を迎えている。モミジの赤、イチョウの黄はもちろんだが…

夫はこの24年をどう思っているのかな

明日は結婚記念日だ。が、私はこういうイベントに演出が出来ない。気の利いたプレゼントも選べないし、料理も腕がない。二人で美味しいものをと思っても、普段通ってる回転寿司やおうどんといったB級グルメ好きだし、平日では翌日の夫の仕事が気になって寛…

そう簡単に壊れてなるものか

スクーターの自賠責保険を継続すべく、なじみのバイクショップへ向かう。 期間は1~5年が選べる。2年なら8950円、3年で10790円。どちらにしようかな。スクーターはほぼ毎日使う。今までもそうだったし、これからもそうだろう、割安な3年くらい…

それは誤解じゃない

行きつけの美容院が十周年記念にエコバッグのプレゼントを行っていた。 紺、キャメルベージュ、ライトグレーといずれも落ち着いた三色。お好きな色をどうぞと言われ、え~っと、明るい色がいいな。 「グレー」と声にしかけた一瞬先に店員さんに、 「紺かベー…

同級生ゆえに苦くて

同級生の夫とは例えば中学時代の先生のこととか話がすんなり通じて便利だと、前回書いた。ほぼ利点ばかりだが、時々ふいに思い出して胸が痛むこともある。 37年経っても切ない。 中学三年の秋の早朝のこと。私たちは吹奏楽部で、その日は県の吹奏楽イベン…

夫婦を漢字一文字で表すと

”いい夫婦の日”を前に保険会社のアンケート結果が紹介されていた。 トップは「忍」、ついで「楽」「和」「愛」「幸」。 六位に「無」が入っていたりするのは、いわゆる”空気みたいな関係”ということか。これは良い意味と悪い意味のどちらにも捉えられると思…

あきのひはつるべおとし

霜月、か。 旧暦に基づく呼称なのに、この頃の冷えが当て嵌まる。寒くなってきた。 今年は寒さ以外に、今の気候が身にしみる。一年前のこの時期だったから、ゆさが逝ってしまったのが。 ゆさは十三年半一緒に暮らしたウサギさん。最後の二ヶ月は体の自由が利…

季節を猫の居場所で感じる

今月も8日になってようやくカレンダーを捲った。今月も可愛い。 猫マンガ作家、卵山玉子さんの『うちの猫がまた変なことしてる』のカレンダー。 もう10月。コロナの影響か、季節感がいつもと違う。春をすっとばして長い長い梅雨になり、突然猛暑がきて、…

空き箱さえも気遣いの国

チョコレートや焼菓子が好きで、時々背伸び気分で外国のお菓子を買ったりする。 食べたことのない初めてのパッケージをわくわくと開封・・・・・が、これがなかなか開けにくい。開け口が分かりにくかったり、うまく開かなかったり、そもそも開け口のミシン目…

なんだろう

ちょっと、驚く光景だった。 それは朝六時過ぎ、出勤する夫とバイクに乗って駅へ向かう途中だった。 静かな住宅街の前方を、男性と女性が歩いていた。 後ろからだから表情は見えないが、二人共細身で、背筋はしゃんと伸びていて、男性はグレーのスーツ、女性…

脱臼、の喉元。〇〇始めました

喉元過ぎれば・・・の典型、ああ私はつくづく俗人。 脱臼で味わった不自由、回復につれて取り戻す当たり前の日常動作。毎日が楽しい。 ・・・と書いたのは、つい十日前のことなのに、この数日、ウキウキした感じが消えてしまった。認めたくないけれど、普通…

脱臼、そして

ひとは、いやいや、私はだ、痛い目を見なきゃ分からないんだと、つくづく呆れる。 それでも気付けたのだから良かった。「過ちては改むるに憚ること勿れ」というではないか。 脱臼を繰り返さないよう用心しろと言われた三週間が過ぎた。 脱臼をしたおかげで、…

脱臼

その日を境に世界が一遍する、とまではいかないけれど。 冠婚葬祭ほどの一大事ではなくともキッカケになる出来事・・・病、事故、異動、諍い etc・・・は穏やかに繰り返す日々の中にポコンと浮上する。数年前の入院手術も心に変化をもたらしたものだった。習…

しゃべる 5

楽器だと思う、声は。 音楽に縁なく生きてきた人も一度くらい思ったことがあるのではないかな。「ああ、なにか楽器が弾けたらなぁ」 ピアノ、ギターにトランペット、ウクレレもいいなぁ、なんて。 けれど、喋る仕事に携わってみて感じることは、声も楽器だと…

しゃべる 4

『恥、テレを捨てさせる』訓練だったのだ。 アナウンススクールで教えることは、喋る技術だけではなかったのだ。 発声・滑舌・アクセント・音読やフリートークの組み立て、等々・・・を教わりながら、授業で身に付けさせるのは、人前で平気で喋れるようにな…

しゃべる 3

滑舌を良くするために、まず必要なものは? 耳、 聞き分ける力です。 音読や早口言葉の練習は次のステップ。 ラ行が苦手、ナ行がダメ、サ行が弱い、等それぞれのウィークポイントがあったとしても、自分や他の人が発している音声の、それに気付かなくては、修…

しゃべる 2

ヘンな子だったみたい。 物心つくと、駅のアナウンス、TV番組のナレーション、留守電のメッセージなどに、妙に耳を留める子どもだった。「なもなく三番線に急行電車が参ります、黄色い点字ブロックまでお下がり下さい」「只今、出掛けております。ぴ~と鳴り…

しゃべる 1

声のこと。おじゃまするブログで見かけ、私も普段思うこと等を。 録音した自分の声を聞くと、違和感がある。 そんな頃が懐かしくなった。 自分の声。大抵は一生、体内で響いているものを聞く。けれど、体を離れ、空気をかきわけて相手に届く声は、響きが少し…

コンビニでエコバッグ、渡す?セルフ?

レジ袋の有料化。少し前からスーパーやコンビニで買い物する度、目にしていたが。 7月1日からってもうすぐじゃん! 私は練習を始めた。 コープは随分前からレジ袋が有料だったし、エコバッグ持参でポイント加算や2円引きしてくれるスーパーがあったので、…

好物は最後に食べる?一番に食べる?

「人間の本質は変わらないもんだ」と父は、子どもだった私によく言った。 けれど、人は変わる、変れる。と思う。 好きな食べ物を最後まで取っておく派だったのが、近頃は一番に食べるようになった。勿体なくて使えなかったペンや洋服を普段使いにおろした。…