5/15〜18覚え書

5/15 14時過ぎバイク転倒、通りすがりの親切な酒屋さんに甘え、K病院へ連れて行って貰う。昨年1月右肩脱臼でお世話になった病院。先生が「今度は左か」と受けてくれたが、レントゲンCT撮って「複雑骨折しとる」手術要。5/17に決定。 

 当日は14時〜全身麻酔麻酔にて。16時終了、家族と会えるのは16時の、術後レントゲンを撮る際に移動の廊下のみ、と言われ、コロナを思う。

 術前の血液、尿、心電図の検査と、諸々書類に署名してタクシーで17時前帰宅。

 呆然と入院支度、夫にライン。ただただ申し訳ない。

 夫、異例の定時退社。顛末聞き、某施設駐輪場に置いてあるバイク取りに出てくれ21時帰宅。冷蔵庫の整理で野菜炒め作ってくれて夕食、ひとまず休む。

5/16 夫、後ろ髪を引かれながら6時半出勤。

 三角巾で左腕を包み、じっと居る。9時半近く出てタクシー呼べず、バスで。

 10時前入院手続き。PCR検査、バイタルチェック、心エコー、大動脈採血、病衣に着替え。陰性判明してようやく病室に12時半入り。昼食、のち手術前の流れ説明。あとは何もなく18時前夕食、21時以降絶食。

5/17 午前中に点滴開始、この針は入れたまま数日使う。

 13時半からオムツと病衣に着替え、手術室へ。ストレッチャーを2回移り、奥へ。天井に手術室特有のあの照明が。看護師さん達が足に血圧計をつけたり、心臓周りに電極を貼ったり。頭上から麻酔医の声かけ。鼻口にゴムマスク当たる。今から匂いがしますよ、と言われ、これで気を失うのだと思い、3秒まで数えた。

 突然何やら話しかけられる。とにかく息をする。なんだか苦しい。喉が枯れて声が出ない。

 ベッドがゴロゴロと動きだす。レントゲンへ行くのだ、夫が居る、心配かけないよう目を開けてなくては。いた。スーツ姿の夫。口パクでありがとうとだけ。

 すぐにエレベーターに乗る。付き添って下さる看護師さんが、今はもう19時ですよ、と教えてくれて、手術時間の長さに驚く!夫は随分待たされたのかと思い、可哀想に思う。

が、そのまま入った病室で朦朧となったまま、携帯を手にすることもできず一夜を明かす。痛みよりも朦朧が取れない。看護師さんの優しい対応が沁みる。細やかな声かけに赤子か寝たきり婆になって甘える。明日朝になれば楽になる…

5/18 ようやく窓の外がしらみ出す。が、ボンヤリは抜けてない。体の芯がしんどい。全身麻酔はこうもこたえるのか。いや、私が小心になっているだけで本当は起き上がれるのか? だって朝食から食べられて、リハビリも始まる筈。

 6時7時と時間が経って何とか体を起こしてみる。尿カテーテルを取ってもらい、7時半には朝食が来た。パンとおみそ汁と牛乳と果物。恐る恐る箸をつける。食べられそうだったが固形物はやめ、汁物だけ。

 ようやく携帯を手に。昨夜のうちに夫からのラインが。今朝も。返信。

 10時、自力でトイレへ。オムツと決別。

 主治医から説明。骨がかなり細かく砕けていて時間がかかったが元通りになっている、あとは大事にしながらリハビリを、と。

 元々の貧血に加え、手術中に250ccの出血で輸血検討中と言われ、なるべくしたくないとお願いする。

 この体のだるさは貧血かと分かったら安心して、今日一日くらいはベッドで寝ててもいいだろうと決め込む。ずっとうとうと。

 午後にしかしリハビリはあった。術後20時間ほどの肩を、先生は動かす。すごい。もっと固まっているかと思いきや、よく動くし、痛みも少なくてほっ。いいぞいいぞ。

 朝夕の抗生剤点滴。体温血圧チェックくらいで後はどっかとベッドで足を伸ばしているのが、ふと看護師さんや看護助手さんから横柄に見えないかときになった。

 17時半に夕食が届き、21時消灯。何もすることがない。痛みも少なくて、早々に眠る。過去三回の入院と違い、夜眠ることができる。途中で目が覚めても、また眠れる。

 夫は猫と自分の世話で睡眠も削られていることだろうに。