土曜日。外来は休診だが、入院患者のリハビリはある。
ギプスが取れて本格的リハビリ始動。
前日肘があまり曲げられず、肘周りが硬く張って痛くて。ものすごい焦りがあった。
先生は筋肉をほぐし、ぐいぐいと肘を動かす。
その痛いこと、痛いこと。しかし、私はいい大人、言わざる、である。ぐっと我慢していると、
いたた、あいたたた、いたたたたたたたたっ
リハビリルームで私の心の声を代弁してくれる雄叫びが。
声の主は、我が部屋の、見ざる、だ。可笑しかった。
先生が、
心配しなくても肘は曲がるようになります、これば関節の固着でなく、筋肉や腱が術後でまだ硬く腫れているからで、それが治れば治ります。関節の固着なら、こんなに肘は伸びないんです。伸ばすのは難しいけど、曲げるほうは大きい筋肉が3つもあるので、曲がるようになります。焦って無理せずストレッチの意識で。
どれだけホッとしただろう、泣きそうだった。
日にちがかかっても、大丈夫、じっくりリハビリしよう。
午後から栄養士さんが入院患者に食事に関するアンケートを聞き取りで行なった、
他の人はどうかわからないが、私は、毎日お魚やお豆腐やかぼちゃ、お芋が出て、大好きなものばかりで嬉しいですと伝えられた。
日々の献立、病院食は味気ないと言われるが、切り方や熱の通し加減、実に考えられている。
野菜の副食おかずなど、退院したら参考にしたいと思っている。
ひとを励まし、喜ばせ勇気付ける職業は沢山あって、どれも有り難く、素晴らしい。
ところで、見ざる。四日前から急に落ち着いて、そうしたらとても気のいい明るいお婆さんで。
聞かざるは元々とても優しいひと。
すっかり仲良くやってます。