入院日記11/19

 雑なのと手抜きとは違う、と思う。

 

 土曜は外来もなく、院内比較的おだやか、の筈だが、まあいろんな症状の患者さんがいるから、そうもいかない。

 看護師さんも看護助手さんも大変なのはよくわかる。

 隣のベッドの方は術後中々すっきりせず、始終ナースコールを押している。

 

 術後8日のすっかり落ち着いた私でも、一日にしていただくこといらいろあって。

 これはまあ、受ける側だから感じるのだけれど。

 あれこの人いい加減だなぁ、と思っても、後で、そうじゃない、この人のこれくらいで程よいだろう、という仕事のクオリティなわけで、そこに手抜きやまして悪意はなく、むしろ誠意があったりする。

 反対に、有能だと感じる人で、作業のクオリティは高いんだけど、有能ゆえに、手の抜き所を心得てるなぁ、と思ったり。

 雑で優しい人と、上手で心の籠らない人と。

 受ける側の感度とワガママ度合いと。

 プラマイゼロで世界は一つ。

 何事にも心が現れることを、今、社会活動から一歩下がって痛感できる。

 わたしはどんな人間だろうか。