夫が派手なワンピースを買ってきても……
午前のガーゼ交換が済むと、看護助手さんが現れ、いきなり「さあお風呂に行きますよ」と!
過去二回の経験上、抜糸が済んでその傷が乾くまで、二週間以上入らないはず。
あの、わたし、おぺからまだ一週間ですよ?
医師からOK出ました、腕ごとビニール袋にガバッとくるみます!
あれよあれよとお風呂へ連れて行かれ、他の介助要浴の方に続いて淡い場でシャワーをかけてもらう。
システムは日々アップデートしていく。
面会叶わなぬ夫から差し入れがあった。
わたしがひとりで入院する際荷物を減らして、寒い思い^_^してないかと、インコ柄分厚い靴下やパンダ柄肩掛け、そして、ピンクモコモコのパーカー。
ピンクモコモコがかわいくて早速着ようか、いや少しかわいすぎか。迷って、最近読んだ本を思い出した。
夫が派手なワンピースを買ってきた時。
こんなの着られないわ、は違う。
夫はあなたに似合うと思って、いつまでも若々しくあってほしくて選んだのだ。
着ているうちに若返り、似合うようになるものだ。
男の審美眼はそう馬鹿にしたものではありませんぞ、と。
今日からピンクモコモコパーカーを着ます!