福袋的楽しみ。

 メルカりで時々、インスタントコーヒーや菓子、食品を買う。普段自分が使う品がスーパーで買うより安ければ買う。

 出品者にしてみれば、賞味期限近いものや人に貰ったけど食べないもの、捨てるより必要な誰かに。

 段ボールに詰め合わせになった中には、使ったことのない調味料や離れた地方の産物も入っていて、よそのお宅のパントリーを垣間見るような気分になることがある。

 私は十日ほど前に右肩を脱臼し、三角巾を着けているものの、手は動くのでぼちぼちと台所の用を足している。とはいえ、なるべく動くなと夫に止められ、先日は冷凍ギョーザにカップ麺を分かち合って食べた。

 カップ蕎麦・緑の狸を食べるのは何年ぶりかで私はわくわくした。夫とすする。美味しい。が、味が濃い。おしょうゆが濃い。こんなに濃かったかなと考えていて、はたと思い当たった!

 これはメルカりで届いた品で、出品者は東京の人だ。確か、関が原辺りを境に、関東と関西で味付けが違うと聞いたことがある。関東のお蕎麦のつゆはおしょうゆの味と色が濃いとも。私が暮らす関西はもう少し薄味で甘みがあるのだ。

 思いがけない文化の違いに触れる。これもメルカりの楽しさの一つかも。

     ♪ 短いけれど心を打つ。朗読ですがよろしければ全文どうぞ ♪ 

    雨ニモマケズ - よろしゅうおあがり - Radiotalk(ラジオトーク)