理由は分からない、けれど、すきなんだ

 人見知り引っ込み思案だった私が、32歳を目前のある日、夫に打ち明けた。

「朗読を勉強したいの、学校へ行ってもいい?」

 夫は面食らっていた。いいけど、いきなり、どうして?

 私自身よく分からず、学生時代放送部だったとかそういう経験は一切なく、ただ子供の頃から駅のアナウンスなんかをやたら聴いてしまう子どもだった。

 アナウンスの学校へ通い、多少の仕事もでき、体調を理由に辞めて4年になるが、今もって理由は分からず仕舞いだ。

 ただこれだけは分かる。好き、なのだ。 

 先週から音声配信を初め、あの頃の気持ちを味わっている。

 ♪ 久々に読んでみました、気が向いて時間があれば聞いてやってください…

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