いきものじかん #1 動物はモノ扱い 

f:id:wabisuketubaki:20180601124311j:plain   f:id:wabisuketubaki:20180601124507j:plain   f:id:wabisuketubaki:20180601124701j:plain

 今日は朝から昼過ぎ迄うさぎのお腹や背中のマッサージを行っていました。どうも体調がよくなさそうだったので。

 うさぎは時々うっ滞を起します。換毛期に毛繕いで大量の自毛を飲み込み、腸が働かなくなります。平たく言えば便秘ですが、時間との勝負、命にかかわります。いつも通りにごはんを食べず、動きが少ないと思ったら即手を打たねばなりません。

 獣医さんに駆け込むのが無難ですが、我が家のうさはミニウサギ、比較的丈夫な雑種です。年に1回あるかないかですし、これまで私がお腹をさすって治まりました。

 今回も事なきを得ましたが、ちょっとドキドキでした。高齢だからです。平均寿命8~10年と言われる中、我が家の「ゆさ」は12歳を迎えました。ばんざ~い!

 お誕生日は3月頃と思われますが、定かではありません。捨てうさぎだったからです。掌に乗るほどの赤ちゃんうさぎが箱に入れられ公園に置かれていたのが、警察に届けられ、保護されました。保護と言いましたが、正確には拾得です、つまり落し物です。持ち主など現れる筈もなく、警察署ですくすくと成長し、知人を介して我が家が引き取ったのが5月末でした。

 実は初めはうさぎを引き取るのが嫌でした。飼ったことがなく、私の知るうさぎは小学校の飼育小屋で虚ろな目をして隅にいて呼んでも来ない、金網の隙間からハコベを差し出しても無表情にもそもそ食べるだけ、匂いがキツイ。どうせ飼うなら犬か猫、鳥がいいと粘ったのですが、行き場がなくてこのままならサッ処分だと夫が言い、渋々でした。殺されるくらいなら、我が家で暮らせばいい。なあに大きいハムスターさ。それくらい嫌でした(笑。

 ところがどっこい!!

 大らかで天真爛漫、いつも上機嫌、清らかな魂、まさに神様の遣いでした。 

 いるだけでただただ有り難い。大病もせず、長生きで、本当に親孝行です。

 

 ちょっと保護動物について。我が家はうさぎをきっかけにその後も動物を引き取ってきました。燕1、インコ6。迷子として届けられ、飼い主が見つからなかった子達です。

 例えばあなたが迷い動物を警察へ届けたとする。そこで「動物愛護法でいきますか、拾得物法でいきますか?」となります。落し物扱いは酷い、愛護法のほうが・・・となりますが、さにあらず。愛護法とは聞こえはいいが飼い主がいない場合はサッ処分して下さい、ってことです。拾得物法を選ぶと、6カ月でしたっけ、落とし主が現れないとあなたのものになる、つまり引き取らねばなりません。救いのないのが現状です。

 愛護法で警察署に置いてもらえるのは原則1週間です。それはあまりに可哀想だと、多くの警察署では数か月飼育しながら署員や知り合いで引き取り手を探します。

 そのようにしてうちへ来た子達。不憫です。ある日知らない家に連れて行かれる。それまでいた家、家族のもとへどれ程帰りたかろうかと思うと泣けてきます。もし飼っているペットがいなくなったら、どうか全力で探してあげて下さい。張り紙、警察への問合せ、あらゆる手を尽くしてあげて下さい。

 

 現在、亀1、うさぎ1、インコ4、猫1、夫婦2人暮らしなのに我が家は賑やかです。人間の子育ての何十分の一か何百分の一かもしれませんが、未熟な私にいろんなことを教えてくれます。

 「ゆさ」の黒くて丸い目を見つめる度、「よく来てくれたね」という思いが湧き、涙が盛り上がってきます。