私達は心に桜を持っている

今週のお題「お花見」

 おとといブランコを漕ぎながら見た桜があんまり愉快だったから、昨日も陽気の中へ出掛けていった。とりあえず図書館を目指すことにして、ひと駅分歩く。
 橋へ差し掛かると、川沿いに続く桜の下ではレジャーシートの上でお弁当を開くグループが幾組もいた。本格的なお花見。いいなぁ。私もコーヒーでも買ってここで腰を下ろそうかと迷いながら通り過ぎた。

f:id:wabisuketubaki:20180329083414j:plain f:id:wabisuketubaki:20180329083447j:plain f:id:wabisuketubaki:20180329083507j:plain  住宅街を20分ほどの道々でも沢山の桜を眺められた。マンションのエントランスや病院の裏庭、保育園の垣根、街路樹、小学校のグラウンドには樹齢の高そうな枝の張り出し。普段は意識しないけれど、こうして薄桃色の花の時期を迎えれば、桜は至る所に植わっている。家々の間のひっそりとした小さな公園にも1本。
 そうだよな。例えば私がごく小さな公園を設計しろと言われたとする。狭いから植樹は控えめに、大きくなる木を1本だけ植えるとすれば、桜を選ぶんじゃないかな。
 そうなのだ。よちよち歩きの頃から春毎に桜を瞳に映して育つのだもの。