年は”取る”より”重ねる”で

 年々寒がりになると感じる。去年の冬を過ごした部屋着が今年は既に11月にしてうすら寒い。
 昔は朝出掛ける前に済ませたら夜帰るまで行かなかったのになぁ、と夫と話す。トイレのことである。私は特にトイレが遠く、高校時代は3年間に学校のトイレを使ったのは3度だけである。「老廃物なんだから溜めてると病気になるよ」とよく言われたものだったが、心配しないでも年相応に何とかなるのだな。
 体力減少、心身の緩み、それとも他に原因があるのか。検索しようと「年を取ると」まで入力すると、次語句の候補がずら~っと出た。「年を取ると顔が大きくなる」「年を取ると時間が経つのが早い」「年を取ると痩せる」「年を取ると目が小さくなる」「年を取ると涙もろくなる」…。どうもネガティブなものが目に付く。せっかくだからと「年を取る メリット」をクリックしてみた。
”朝自然に起きられるようになった”
”仕事で人間関係で、築いた蓄積、培った経験があり、若い時よりも努力に対するリターンが大きく楽”
”気負いが減り、気が楽。心が広くなる”
”楽しかったこともつらかったことも『ガハハ』と笑い飛ばせる”
 うーん、メンタルな点では、逆に”ひがみっぽく”なる場合もあるような。
”若い時期からをどう過ごしたかで中高年期が全く違ってきます。自分がしたことは自分に返ってくる”
 …ドキリ。
 そういえばと、春先の入院中に雑誌で見てメモしたのを思い出した。
”どんな美しい女も年にはかなわない。だからといって、年齢どおりに老ける必要はない。女は自分で考えて決めた分だけ年を取ればいい。(女優サラ・ベルナール)”
 アラフィフの今、決断の冬?

f:id:wabisuketubaki:20171121115730p:plain