ケチ、治したいなぁ

 最近になって発見した事がある。ケチには3つのタイプがあるんじゃないかと。
 物やお金を①出すのを渋る、入ってくるものにはあんまり執着しない②入ってくるものに意欲的、使うことも楽しむ③使うのにも収入にも執着する。
 ケチとひと口に言ってもタイプが違う、と思うようになったのは、私自身を省みたから。私は①のタイプ。
 夫の給料が増えることにはあまり興味がない。減らなければいい。収入が低くても、無駄遣いしなければやり繰りできる、と考える。宝くじなんか当たらなくてもいい、くじを買うお金でお米を買う方がいい。
 夫の職場の福利厚生の一環で、映画や美術館など自己啓発に使った費用を年間1万円まで補助するというのがある。鑑賞した半券を提出申請して受けるものだ。夫は「あとで返ってくるんだし、1万円いっぱいまで使わなきゃ損」というのだが、私にすれば「無理に使いたくない。使わなければ返してもらう必要もない」と思う。
 物を買うまでは物凄く慎重。本当に要るか、私に似合うか、価格は妥当かと迷いに迷う。しかし買ってしまった翌日に、同じ商品がセールで安くなってもあんまり気にならない。
 ポイントカードとか割引券とかはほとんど使わない。預金の利子についても考えたことがない。払うと決めた時点でその余の事はどうでもよくなる。
 これでは心が縮こまる、たまには自分が飲むインスタントコーヒーをちょっぴりリッチなのにしようと思い立ってスーパーマーケットへ行くのだが、商品棚の前で見比べるうち、数百円が惜しくなり、結局いつものを買って帰る。これを繰り返している。