2017-08-06 届かないからこそ 「ラムネの瓶が嫌い」と私。「どうして?」と夫。「だって、中のビー玉が絶対に欲しくなるのに、絶対にとれないんだもん」 割らない限りは。 だけどあの、綺麗な瓶を壊してしまったら、ビー玉の価値も無くなってしまう気がする。 そう本当はね、あの瓶が大好き。透きとおったあおみどりのガラスで出来た、色も形も。 「最近は瓶の飲み口がスクリュー式になってて外れるのもあるよ。でもさ…」 夫は続ける。「ビー玉が取れないからこそいいんだ。あの瓶の造形美はそれも含めてなんだ」 うん、私もそう思う。