明るくなるのがめっきり遅くなった上に、今朝は雨降りで尚更暗かった。薄闇の中を黒い傘、黒い上着の夫が歩いていく。振り返って手を振って角を曲がっていった。私は振り返した手を下ろしながら、ふいに考えてしまった、なぜ姿が見えなくなるまで見届けるの…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。