ゆさとのお別れ 2

3年前のゆさのウイルス発作以降は、神様が与えてくれたロスタイム・・・近頃はアディショナルタイムというようにサッカー中継で変わっていたっけ、とにかくそのオマケみたいな時間だろう。 人生の目的のひとつを「愛情を学ぶこと」だと私はこの数年考えるよ…

ゆさとのお別れ 1

ゆさがとうとう帰ってしまった。10月28日の朝に。享年13歳と7ヶ月。 今日でちょうど2週間たった。 何と言えばいいか分からない。何が書けるか分からないけれど書いてみる。ゆさがくれたものを留めておきたくて。少しずつ、やってみよう。 ウサギの寿…

50歳の、卒業。

赤十字からの通知が郵便受けにあった。私宛だ。もしやついに、だとしたらマズイかも……封を切らぬまま夫のいる居間へ持って行った。 17年前に骨髄バンクのドナー登録をした。もっと前から希望していたが、「健康な体に不必要なメスや針を入れて欲しくない」と…

値上がりさえ嬉しいんだキミがいてくれれば

うさぎの牧草を買いに行ったら値上がりしてた。 住宅街の只中の、一見それと分からないような小さなうさぎ専門店で、もう13年も買い物をしている。牧草はほぼ2週間に一度のペース。 いつものようにガラスのサッシ戸を開けて入り、小さい枕サイズのいつもの牧…

ハイ今日から秋!

残暑と台風が寄せては返し、いつまでも暑いけれど、季節はやはり進むのだ。 今日、金木犀の香りがした。 午後になって買い物に出ようと玄関の扉を開けたら、風の中にふわりと混じっていた。斜向かいのお庭に立派な金木犀の木があって、枝に目を凝らすと、淡…

サイアクの迷惑女

時計をよく読み間違う、と前々回書いたが、実は…とんでもない失敗をしたことがある。もう27年も前のことなのに、思い出す度「あーっ」と声がでちゃうほどの。 夫とは大学4回生の春から付き合い始めた。超まじめ学生の夫は普段の授業と空手サークルに加え…

あの、風。

あ、この風。頭の中でカレンダーを確認する。やっぱりお盆だ。毎年そう。お盆前後になると立ち始める。 そうして、この風を人生で最初に感じた時の光景が勝手に浮かんでくる。 学年までは定かでないが私は小学生で、プールの水面から顔を上げた時だ。 頬に風…

早起きは三文の徳、を覆す!

些細っちゃ些細ながら、これはこれで取り返しがつかないことにも。 時計をね、一時間読み間違えるんだ、私は。年に何回か。結構頻繁? 夫の出勤は早い。始業時間前に一仕事片付けたくて頑張っている。6時22分の電車に乗る為、まだ暗い5時半過ぎに私が起…

どうしたの食べなさいよ

ゆで卵とマヨネーズの相性が好きだ。タルタルソースはもう掛ける主役なんか要らない、それだけで良くて、それだけを食べたくて、止まらなくなってしまうから、むしろ作らない。だから夫は私がこんなにもタルタル好きだとは思っていないだろう。 ゆで卵を入れ…

すぐに気付いたよ、

半年ぶりかな、弟からの電話。 父の三回忌の日取りを決めたから、と。「それから」 そうそう他にもあるだろう、あのことが。「俺、5月に携帯を水没させちゃって機種変更したらデータを引き継げなくて」「そうだと思ってたよ」 ラインのトークリストに突然『…

成功率70%ということは、30%の確率で死ぬということ

近頃日常が変化してきた。子供の頃から、見なくてもBGMよろしく点けていたTVを消す。不思議だ。PCに向かう時間も激減した。…更新さぼりの言い訳(^^; 3日前とても悲しいことがあった。セキセイインコが亡くなってしまった。 うちには、迷子で保護…

”日にち薬”って関西弁なの?

節目は節目、なのだなぁ。 先週、舅の一周忌を行なった。夫と私、叔父夫婦だけという小規模なものだったのに、ひと月も前からそわそわと落ち着かず、済ませて一段落した気になっている。 舅が暮らしていた家は一年間手つかずになっていた。台所のコンロ脇に…

さくら桜サクラsakura…

いよいよソメイヨシノも終わりだなぁ。 近所の桜並木。私は素直じゃなくて、つくづくあまのじゃくで、満開の頃に人や車でひしめいているのを見てわざとそっぽを向いて迂回したりした。そして今、静けさの中の葉桜を見上げている。 通りかかる私に、はらりは…

怖いのに顔が笑ってた

怖くて笑っちゃった。そんなこともあるのかと思った。 昨日は月に一度の通院日だった。約10年前にリウマチを発症し、足指の変形進行が特に酷くて、6年前に右、2年前に左の親指が人工関節に変わっている。今は月に一度の特殊な注射と、週一でステロイドの飲み…

自分の存在意義を問う

決してノロケなどではなく、ウシロメタくてこれを書いている。 バレンタインに私は市販のマカダミアチョコを買っただけ。珍しくも高くもない、けれど何度か買ったことがあり、夫が好むと分かっているもの。手作りは気を遣わせるし、チョコケーキとかだと、夫…

日を送る

なんということのない日々の中にも細々といろんなことが散りばめられている。 夫の父が昨年亡くなり、留守宅になっている夫の実家へ、今日は出掛けた。ガス警報器ピコピコの取り外しに立ち会う為に。 スクーターで20分の道中に抜ける、市の南北を貫く山中の…

悶々と、犬も食わないことを

今回は堪えた。それでついひと月ほど筆を握りかねていた。 一瞬にして天国から地獄。喧嘩してしまって、あれれとなる。あれれ。仲のいい夫婦のつもりだった自分を嘲笑う。 これまでだって全くなかった訳ではないし、自嘲をこめて喧嘩と言うが、私にとって、…

文字を持たない幼子は(続 幼児作品展より

気付いてハッとした、これは文字じゃないんだ!! ”ヤクルトをこぼした”という画中の『乳酸菌』は、単なる模様。これを描いた子は5歳だからまだ漢字を習う前だろう。見えたままの、酉へんも草かんむりも意味を持たない線としてそこにあるだけ。 漢字として…

考えるな感じろ、幼子のごとく

物事は対極の2面性をはらむという。ならば明るいほうを捉えたいものだ。 幼稚園に通う子ども達の作品展を見に出掛けた。昨年に続き2度目である。上手に描こうとか大人ウケを狙うといった邪念がまだない、2~5歳の子ども達の絵や工作がずらり数百点。 まず…

年賀状に人生を問われる

何を大仰な、と笑われそうだけれど… 人として生きるというのは、年賀状を誰に出す誰に出さないというような事を思い煩うことではないかしら…… いえ、クヨクヨ加減は人により程度の差があると思うのですが ^^; 昨年11月、喪中欠礼ハガキを書く際に迷って出…

願いは同じ

喪中だからとお正月らしいことのないまま年を跨いだが、ここいらは静かな住宅地であるせいか、元旦の朝はきりりと引き締まった空気に満ちていた。 夫と家で録画したTV番組を見て過ごしたお正月休み、出掛けたのは、大晦日のお墓参りと、3日のお昼の回転寿司…

5つの願い、それは欲望でもあって

灯油は重い。18ℓポリタンクをスクーターに乗せて買いに行くのも厄介だから、巡回販売車でお世話になっている。 毎週月曜の正午頃だ。雪やこんこのメロディが聞こえてくると玄関へ走る。あらかじめ出しておいたブルーのポリタンクを見て、うちの前に販売車が…

50歳から生き直す心と体

今年もあと1週間で終わり Σ(・ω・ノ)ノ! もう驚くばかり。だが、だ。大晦日へ向かって怒涛のスパートがかかっているのを感じながらも、私はのん気になってしまっている。今月50歳の誕生日を迎えた、つまり半世紀を生きた今年という年に、私は物心ついてから初…

脳内出血、その後

例えば腹が立った時、その怒りが90秒を超えても収まらないのは、自分が怒ったままでいたいだけ…。 脳出血で損傷を受けた左脳の回復を、彼女はむしろ躊躇した。 30代で脳卒中を起こした女性脳科学者が自らの体験を綴った『奇跡の脳』。 左脳が高度な認知力…

脳内出血、その時

脳内で出血が起こった時、どんな状態になるか。 この秋、興味深い本に出会った。『奇跡の脳』、30代で脳卒中を起こした女性脳科学者が、自らの体験を綴ったもの。 著者はある朝目覚め、激しい頭痛を覚える。体の動きがぎこちない。心と体が切り離されていく…

またひとつ、さよならを言って

何年前になるでしょうか、懐かしのCM、”ブラウン・モーニングリポート”。 朝出勤するサラリーマンを呼び止めて、シェーバーを差し出す。「家で髭をしっかり剃ってきたところだから剃れないですよ」と言うサラリーマンにとにかく試してもらう。その外刃を外し…

違うだろハロウィン

俺は仏教徒だから関係ねえよ、なんて声も小さくなって、クリスマス、バレンタイン辺りはもう日本に定着した感がある。 すると今度は、ハロウィン。なんだそれと思ってるうちに、年を追って仮装人口が増え、一大イベントになっている。 が、私には未だによく…

気付けば同じことを

時々自分の振舞いが父に似ていることに気付いて苦笑いすることがある。 2歳年下の弟とは仲が悪くて思春期頃には口も利かないくらいだった。それが大人になると憑き物が落ちたみたいにわだかまりが消えて、しかし照れくさいから言葉少なな付き合いである。だ…

思い出ゴハン、ってやつ(下

車は修理に持ちこんだディーラーさんの奨めで、エンジン音が良いという理由で後から買った方を残し、見つかった方は手放した。そして私達が住むのはテントでもいいからとシャッター付きガレージを探し、今の家に落ち着いた。 お袋の葬式の寿司、これは17年前…

思い出ゴハン、ってやつ(上

夫婦で出掛けて用を済ませ、帰宅してすぐ食べられるようにとお弁当屋さんに寄った。お店一番人気のチキンカツは売り切れていたので別のものを買って帰った。 テーブルにお弁当を並べながら未練たらしい私。「チキンカツ、食べたかったねぇ」 この店のお弁当…